なかなか補聴器を付けたがらない母に、最近やっとの思いで付けてもらう事に成功しました。

ところが電話で話していると、以前と同じように何度も聞き返してきます・・・。
「さては私があんまりうるさいので、付けたと言っているだけで本当は付けていないんじゃ!?」
という疑いが出てきたので、問い正してみました。

よくよく話を聞いてみると、どうやらテレビの音はやけにうるさくて相当ボリュームを下げないといけないとか、近所でやっている工事の音がすごくうるさくなったという話です。

う~ん。どうやら本当のようですが、補聴器の性能ってそんなものなのでしょうか?
耳鼻科へ行って検査して、医者に選んでもらった補聴器なのに・・・。
補聴器って、本当に人の声だけが聞き取りにくいものなんでしょうか?

人の声だけが聞き取りにくい理由

補聴器を付ける以前、母自身に聞こえていないという自覚はありませんでした。
私はてっきり「おばあさんくさいから補聴器を付けたくない」という一心で、意地を張っているのだと思っていましたが・・・。

でも実際に補聴器を付けてみて、雑音だけが大きくなった所を見ると、音そのものが聞こえていなかった訳ではなかったのかな?と思うようになりました。

このまま医者まかせにするのも何なので、自分でもちょっと調べてみました。

「老人性難聴」の特徴として、まずは高音が聞き取り難くなるというのがあるそうです。
それからもう一つ、聞く能力が低下するというよりは、耳でキャッチした音が、そのまま脳に送れないという症状があるそうです。

部分的に聞き取りにくい音がある上に、耳から脳への情報伝達が正常に出来ないんですね。

老人性難聴は残念ながら治療法は無く、症状の悪化を防ぐためには補聴器の早期装用が何よりも重要だそうです。

補聴器を母に勧めるのは至難の業でしたが、付けるなら早いほど良い事を知って、苦労して勧めて良かったと思いました。
それに、補聴器を付けても相変わらず聞き返してくる理由がわかったので、こんど話をした時はキレずに済みそうです・・・。

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