メタボと聞くと、お腹の出た男性をイメージする方が多いかもしれませんが、女性にとっても、注意が必要です。

メタボリックシンドロームと診断される基準には、まず腹囲があります。
男性で85cm以上、女性で90cm以上です。
これはウエストとは違います。立った状態で軽く息を吐き、おへその高さで測定します。ヒップにかけて広がりはじめる部分なので、ウエストよりも太くなります。

腹囲はなぜ男性と女性で違うのでしょう?
腹囲を測るのは、内蔵脂肪の蓄積量を診るためです。
CTスキャンでの検査で、内臓脂肪の面積が 100 c㎡ 以上になると要注意なのですが、そのときの推定腹囲が男性85cmで、女性90cmなのです。

また、腹囲の条件に加えて、高脂血症、高血圧、高血糖のいずれか2つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームとみなされます。
●高脂血症
中性脂肪が150mg/dL以上、HDLコレステロールが40mg/dL未満。
●高血圧
最高血圧が130mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上。
●高血糖
空腹時血糖値が110mg/dL以上。

もし該当したら、どうなるのでしょう?
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積によって、高血圧、高脂質、高血糖などの異常が起きている状態です。
これが続くと
●動脈硬化
●糖尿病
●心筋梗塞
●脳卒中といった、血管や血液が正常に機能しない生活習慣病になる可能性が高くなります。

内蔵脂肪の蓄積は、体重だけでは測定できません。
また、女性は更年期になると、内臓脂肪が蓄積しやすくなりますので、こうした検診の数値にも気を配る必要があるのです。

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