毎年のことながら、母の日や誕生日の母親へのプレゼント選びって、結構むずかしいものがありますよね。
私も頭を悩ませることが多いです。
いつもお花やお菓子ばかりではマンネリなので、いっそ欲しいものを聞いて見ることにしました。
すると、偶然にも実母・義理母ともに「歩きやすい靴を」とのリクエストです。
二人ともパンプスだと歩きにくくなってきて、靴選びに困っていたようです。
60代という事もあり、自分の感覚だけで選ぶと失敗してしまいそうなので、いちど本格的に60代の靴選びについて調べてみることにしました。
結果、双方とも喜んでもらえたので、実際に喜ばれた靴と「選んだ基準」についてシェアしたいと思います。
あまり歩かない義理の母の場合
まず、お義母さんの方は、歩くのがあまり好きではないタイプです。
ちょっと歩くと、すぐに疲れたり、足が痛くなってしまいます。
そして、一番 気になるのは最近よく つまづく事です。
一緒に旅行に行った時などは、足が痛くて観光も充分に楽しめなくて、なんだか気の毒でした・・・。
それ以来、旅行のときはスニーカーを履くようにしていましたが、相変わらず つまずいたり、足が痛くなったりしていました。
そこで歩きやすい靴について調べてみると、スニーカーなら何でも良いという訳ではない事がわかってきました。
つまづきやすい理由と対策
高齢の人が つまずきやすくなるのは、筋力が低下してくるせいです。
「擦り足」で歩く傾向になっているので、ちょっとした障害物につまづいたりします。
他にもバランス感覚や関節の柔軟性も落ちてくるので、今までと同じ感覚で歩いていると「あれっ!?」という事が多くなります。
ちょっと寂しい話ですが、体力が落ちてきたからといって、旅行や街歩きを諦めるのはまだ早いかもしれません。
最近は、機能性の高い靴がどんどん出てきています。
つまづきや足の痛みのトラブルも、靴の構造で ある程度は防止できるようです。
つまづき予防になる靴の構造とは?
まず、つまづきの原因が「擦り足」気味なせいなので、つま先がちょっと反り上がっている靴が効果的です。
それから軽い靴であること、しなる素材を使っていて屈曲性がある事です。
なるべく足が軽く運んで、地面をしっかりグリップしている感覚があると良いと思います。
足が痛くならない靴
歩いても足が痛くならない靴というと、ごっつくて靴底がやたらと厚い靴を思い浮かべていましたが、ちょっと違いました。
まずは、靴の中で足が遊ばないようにフィットして、安定している必要があります。
それから、弱い筋力で体重を支えるため、歩くときの衝撃をしっかりと吸収してくれるものが良いです。
中敷きはカーブ状になっていて、すっっぽりと足を包み込む形のもの。
靴底はクッション性があって、踵の部分がしっかりしていると良いようです。
という事で、お義母さんには とにかく歩きやすさと履き心地の良さで定評のある【ヨネックス・パワークッション】のウォーキングシューズにしました。
外出好きの母の場合
一方、実家の方の母は外出好きです。
しょっちゅう買い物や習い事で出かけています。
ただ、最近以前のようなパンプスなどで街歩きするのは、足に負担がかかるようになってきたようです。
ところが、厄介なことに母はスニーカーが好きではないんです。
そもそも、スニーカーとは言わず「運動靴」と呼びます・・・。
どうやらスポーツ系のデザインは苦手なようです。
母は歩く量が多いし、けっこう重たい荷物を持って移動する事が多いので、とにかく疲れない靴が良いかなと思いました。
スニーカー以外で「歩くのが楽な靴」を探していたらクロッグというのがある事を知りました。
足が痛くならないゆったりした作りになっている事と「ふわとろインソール」という衝撃吸収タイプだというのが気に入ったので、これに決めました。
最初は、あまりデザインが気に入らなかったようですが、思いの外楽なようで結局いつもこれを履いています。
60代の母たちも まだまだ洒落っ気が旺盛なようで、デザインと機能を兼ね備えた靴を探すのには苦労しました(^^;
いろいろ話を聞いていて思ったのは、「シルエットの美しさ」の大切さです。
靴の形って、全体のスタイルを左右するんですよね。
スニーカーを選ぶときも、ボテっとしたごっついものは避けましたし、素材の高級感も気を付けました。
結果的には、どちらの母にもとても喜んでもらえました。
これからも、靴選びは私の担当になりそうです・・・。