「ふだん革靴しか履いて来なかったけど、病気や怪我のため楽な靴が欲しくなった」とか「高齢になってきたお父さんにプレゼントしたい」と思ったとき、どういう靴を選んだら良いのか、けっこう悩みますよね。

楽な靴といえば、スニーカーやスポーツシューズあたりが思いつきますが、いざ靴屋に行ってみると種類が多すぎて混乱してしまうかもしれません。

例えば「室内用のスポーツシューズなら、普通のスニーカーよりも楽なんじゃないか?」とか「長距離用のジョギングシューズの方が丈夫で、足に負担が少ないんじゃないか?」などと思うかもしれませんね。

でも、ある程度お年を召した人ならスポーツシューズよりも「介護靴」がおススメです。

介護靴というと、リハビリ中の人や車椅子を利用している人の為のもの、というイメージがあるかもしれませんね。

ところが実は介護靴って、健康なシニアの人から外反母趾や浮腫みのある人まで、かなり幅広い人たちに利用されているんです。

スニーカーは特に高齢者のために設計されているわけではありませんが、介護靴はいろいろな悩みに応じられるよう、少しでも負担が軽くなるようにデザインされている特別な靴です。

では、どういう所がスニーカーよりも介護靴の方が優れているのでしょうか?

「介護靴」の方が優れている7つの理由

高齢になってくると、本人や周りが気づかなかったとしても、筋力が衰えて、関節の弾力性が落ちてきます。
自分でも気付かないうちに、わずかな段差でつまずくようになったり、膝をかばって不自然な歩き方になったりしてしまいます。

介護靴は足の負担を軽くするだけでなく、足の機能をサポートして歩く力を維持する役割も果たしてくれます。

ポイント①「つまづきにくい」

高齢になってくると、筋力が多少なりとも衰えて来ますので、歩き方が「すり足」気味になってきます。
足が上がりにくくなると、ちょっとした段差などでもつまづきやすくなります。


そのためにバリアフリー住宅などでは段差をなくしたりしていますが、屋外では難しいですよね。

このような問題を解決するために、介護靴では、靴の先がちょっと反り上がっているという工夫がされていいます。

スニーカーもそうなっている物もありますが、介護靴は基本的に2センチくらい反り上がっています。
介護靴にはさらなる工夫が施されていて、つま先だけでなくカカトもちょっと巻き上がっているので、着地もスムーズにできるんです。

ポイント②「軽い」

スニーカーって、飛んだり跳ねたり出来るように結構ごっつい作りになっているものが多いですよね。

ところが筋力の弱ってきた足にとっては、今まで何ともなかった靴の「重さ」が気になり出し、それがだんだん負担になって来ます。

高齢になって激しく運動する事もなくなって来たら、軽くて足が自在に動かせる方が大切なようです。

その点 介護靴は、とにかく「軽さ」を重視した作りになっています。

ポイント③「足を圧迫しない」

スニーカーにも幅広のタイプのモノもありますが、固い素材を選んでしまうと足が痛くなったりします。

ところが、商品説明に「やわらかさ」などの表示はされていないようです。
だから実際に履いて歩いてみたり、評判を調べる必要性が出て来てしまうんですよね。

間違って「先が細くて固い靴」なんかを選んでしまうと、足を圧迫して痛めてしまいます。
かといって大きめの靴だと、靴の中で足が動いて歩き方が不自然になってしまうので、靴は足のサイズにピッタリと合っているという事が大切です。

その点、介護靴の幅は4Eと広めで、甲高の人でもゆったりと履けるように作られています。

固定させる部分が紐ではなく、大きなマジックテープが使われているのも特徴で、足の甲の部分をしっかりと留めることができるので、甲高の人でも足にフィットします。

また介護靴では「足当たりがやわらかい」という条件が必須になっているので、そこはまず安心です。

ポイント④「足や膝の負担を軽くする」

スニーカーにもクッション性の高いモノがありますが、そのぶん靴底が重くなってしまう事があります。

でも、やはり高齢の方は足や膝の負担をサポートしてくれる靴を望まれると思います。

介護靴は、高齢の方が歩く時にバランスを崩しやすい部分をサポートして、足や膝の負担を軽くします。
それでいて「軽い」という所がポイントです。

ポイント⑤「幅や高さが調節できる」

スニーカーでも靴ひもで調整できますが、甲が高い人の場合は、ひもを結んだままだと履きづらいことがありますよね。
かといって、履くたびに靴ひもを結び直すのは面倒です。

靴の『幅』の表示は「E」の数で表されていますが、『靴の高さ』の表示というのはありません。

平均的な人よりも甲が高かったり、逆に薄い人は、標準サイズの靴だと履きにくい事もあると思います。

介護靴は「面ファスナー」という大きなマジックテープで固定するしくみになっているので、甲の高さが自在に調節できます。


「むくみ」などが原因で、 朝と夜とでサイズが変わってしまうことがあっても、ちょうどいいサイズに固定できるようになっています。

ポイント⑥「脱着が楽」

靴ひもの話が出ましたが、高齢の人にとって靴ひもを結ぶのは、けっこう大変です。

かがみ込む姿勢になると、膝や腰がしんどかったりします。
それに、歩いているとき紐が緩んで解けてしまったら危険ですよね。

介護靴は、履き口が大きく開くようになっているので、簡単に足が入ります。
マジックテープで留めるだけなので、片手で楽に脱着できます。

ポイント⑦「お手入れが楽」

スニーカーは、雨が降ると汚れてしまいますよね。
一度汚してしまうと洗うのが大変なので、けっこう気を使います。

介護靴は丸洗いができるので、気楽に扱えるし衛生面でも安心です。

高齢の人でも楽に履けるおススメの介護靴

高齢の人でも楽に履ける事で評判が高いのは「快歩主義」の介護靴です。

介護靴の優れたポイント7つも、すべて満たしています。

「快歩主義」のレビューを見ていて ちょっと意外だったのは、結構デザインについての意見が多かった事です。
男性も、やはりファッション性が気になるのですね。

現役の頃のような革仕様のデザインが好まれているようで、贈り物としても喜ばれています。


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