自分の親が、最近つまづく事が多くなってきました・・・。

何にも障害物の無い所でつまづいたり、たまに出かけたら、家を出るなり転んでしまったりするので、ちょっと心配になってきました。

高齢者の「転倒」というと、骨折しやすいとか、要介護になってしまう原因の一つだとか言われていますよね。
そう考えると冷や汗が出ます。

親自身は「大丈夫だよ」とか「いや、まだまだ元気だから」と言います。
でも、一見元気に見えても、本人が気が付いていなくても、家族は注意を払ってあげた方が良いかもしれませんよね。

考えてみれば親もいい年で、だんだん関節の動きが悪くなってきたり、筋力が低下したり、視力も低下しているのでしょう。
つまづきやすくなっている上に、骨粗しょう症で骨がもろくなっているので、なおさら心配です。

ふだん元気だった親が、転倒でのケガをキッカケに要介護になってしまうなんて、あまり考えたくない事です。
親自身も「まさか自分が」という人がほとんどでしょうし、子供も、まだまだ大丈夫・・・と思いがちだと思います。

考えてみれば、「つまづきやすくなった」という予兆があるだけ、準備する余地があるという事ですよね。

高齢者が転んで怪我をしたらどうなるのか?

転倒でのケガで一番多いのは?

高齢者の転倒といっても、打撲や擦り傷くらいで済んでいる間は、まだそれほど深刻ではないかもしれません。

ただ、いつまで経っても「何だか痛い」とか「治らない」と言い続けて、1年くらい経ってしまう事もありました。
それに、これくらいの時に異変に気が付いて転倒防止の対策をして、大事にならないようにしたいですよね。

簡単に起きてしまう「大腿骨頸部」の骨折

怖いのは、脱臼や骨折ですよね。

かつて、私の祖母が散歩中にちょっと転んだだけで、肩を脱臼してしまった事があります。
自分はまだ若くて「老化」に詳しくなかったせいか、ひどく驚いたのを覚えています。

骨折も、転倒が原因の場合が多いそうです。

高齢者の骨折で深刻化しやすいのは「大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)」という足の付け根あたりの骨折です。
だけど、その原因は「階段や段差の踏み外し」程度の転倒が7~8割を占めているんだとか。

大腿骨頸部の骨折を契機に、車椅子生活になってしまったり、寝たきりや「閉じこもり」になってしまう人が多いそうです。

特に高齢の女性は「骨粗鬆症」の人が多いので、骨折を起こしやすくなっているんですよね。
骨粗鬆症の検診や治療をしておくのは、骨折予防に有効だと思います。
ウチの母も治療しています。

いちばん深刻なのは脳の損傷

転倒で一番深刻なのは、やはり頭を打ってしまう事ではないでしょうか。

高齢者の頭の外傷で多いのは「硬膜下血腫」という症状だそうです。
脳も、骨でいう「骨粗鬆症」と同じように、若い人なら大丈夫な外傷でも、高齢でダメージを受けやすくなってしまうのが原因です。

高齢の人の脳の損傷は、軽症でも回復力に乏しいので、認知症になったり、意欲が低下してしまいます。
脳の症状の怖いところは、人が変わってしまうという事なんですよね・・・。

突然こんな事態に見舞われてしまったら、「何かしら対策していれば」と悔やんでも悔みきれない思いが残るのではないでしょうか。

転倒を予防するために出来ることは?

ふつう転倒事故といえば「酔っていて駅のホームでよろけてしまった」とか「駅の階段を踏み外してしまった」など、屋外での事故を思い浮かべるかもしれませんね。

ところが高齢者の場合は、家の中で普通に歩いていて転倒してしまうケースが少なくありません。
仕事も退職していて、家で過ごす時間の方が多いからといって安心は出来ないようです。

家の中で転ぶなんて、若い人からすると不思議かもしれませんね。
でも歳を重ねるにつれて、身体が動かせる範囲は知らず知らずのうちに狭まっていきます。

ずっと同じ家に住んでいたとしても、身体の方が変化してくるんです。
今まで何とも思わなかったものが障害物になってしまったり、見えなくなる事があります。

だからといって「家を全面的にバリアフリーにしよう」なんて事を考え出すと、急に敷居が高くなりますよね。
いつか出来るようになった時に・・・と、先延ばしになってしまいそうです。

それよりも、いま出来る事をやる方が良さそうですよね。

【屋内対策】手すりを設置

特に問題がある家でない限り、転倒を防止するために「リフォーム」まで考える必要はないと思います。

業者の人に入ってもらい、その場で設置するだけの設備もいろいろあります。

一戸建ての転倒防止といえば、やはり「手すり」が効果的だと思います。
一番多いのは「階段」で、続いて浴室、トイレ、玄関の順番で付ける人が多いそうです。

さらに、特に業者の人に入ってもらうまでもないグッズや工夫もいろいろあります。

【屋内対策】照明をリニューアル

60歳以上の人が青年期と同じように見えるには、約2倍の明るさが必要なんだそうです。
足元の障害物が見えにくい事でつまづくのを防止するには、照明を明るくするのも良さそうです。

ただ、床に物が散乱していたら あまり意味がありませんよね(^^;
同時に、床や階段はスッキリとさせて、通路を確保しておくことも大切です。

あと、夜中にトイレに行く時などは要注意です。
寝る時も真っ暗にせず、小さな明かりをつけておくと良いです。

最近は、人の動きを感知して点灯するセンサー付きの照明も安くなっているので、廊下などに取り付けるのも良いと思います。
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【屋内対策】フロアーの改善

若い人には思いもよらない事かもしれませんが、家の中のちょっとした段差なども、高齢者にとっては障害になる事があります。

だけど、それもあまりお金をかけずに改善する事は可能なようです。

部屋の敷居を埋めるには、ちょっとしたグッズで事足ります。
床に散乱している電気コードなどは、ケーブルカバーを使うとスッキリします。

カーペットの縁のわずかな段差があるなら、部屋全体をカーペットで覆ってしまった方が良いかもしれません。

更に
・階段にすべり止めシートを貼る
・浴室の床にはクッション性があるマットを敷いておく

などなど・・・
自分でできる改善点はいろいろとあります。

ここまでは、家の中の環境を整える方法をご紹介してきました。

でも「外出先で転倒しやしないか」という心配もありますよね。
つまづきやすくなっている身体の動き自体をサポートする方法があれば、もっと良いと思いませんか?

外出時の対策は?

親がつまづきやすくなり、転倒が心配になってきても「高齢だから仕方がない」と諦めてしまうのは早いかもしれません。

晴れの日は散歩に出てもらうとか、近所へ ちょっとした買い物に行ってもらうのも良いですよね。
そんな時は、歩きやすくて安全な靴があると安心です。

高齢者向けの靴もいろいろありますが、「転倒防止」を一番に考えると【アシックス・ウォーキングシューズ ライフウォーカー】がおススメです。

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「つまづきにくい」、「バランスが取りやすい」、「着地しやすい」という3段構えの構造で、つまづきふらつきをサポートしてくれます。

レビューの方も好評のようです。

土踏まずのところにフィットするので履き易いです。
旅行に履いて行こうと思っています。

私は左足が外反母趾なのですが、30分以上街歩きしても疲れません。

材質が柔らかくて軽く、靴底のクッションが良いので歩きやすいです。

こちらは屋外用の靴ですが、室内も靴下やスリッパは転倒しやすいので要注意です。

「つまづき」を防止して歩行をサポートする靴ならば、転倒を防止しながらもアクティブに過ごす事も可能そうですよね。

いくら親が心配だからといって、あれもいけない、これもいけないと言って「何もさせない」老後を過ごさせるのは、本当に親のためになるんだろうか?と思います。

家の中を とことんバリアフリーで保護して、外出を控えさせたとしても、歩く機能がどんどん低下してしまっては良くない気がします。
それよりも、最後まで自分の足で立って、歩ける喜びを持続させてあげたいですよね。

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